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南極旅行案内

 

南極の概要

 

南極大陸の広さは日本の約33倍、オーストラリア大陸の約2倍あり、世界で5番目に大きい大陸だ。今では氷に覆われているが、数億年前まではゴンドワナランドと呼ばれる古代大陸の一部で、オーストラリアと陸続きであり、もっと温暖だったため多くの植物や恐竜などが生息していた。その証拠に石炭の鉱脈も確認されている。現在は平均して約2500メートルという途方もない厚さの氷に覆われており、氷の重さで大陸の地面が数百メートル沈んでしまっている。地球上に存在する淡水の約3分の2は南極大陸の氷だ。最高峰は標高約五千メートルのヴィンソン・マシフ。

 

南極への行き方

 

 南極を訪れるツーリストの数は今や年間1万数千人にのぼり、そのほとんどはクルーズ船を使っています。南極へのクルーズ船の出発地はほとんどがアルゼンチン南端の町、ウシュアイア。クルーズは10日から2週間程度の日程が多く、費用は1人当たり3000ドル程度からありますが、通常は5千から6千ドル程度のコースが多い。船の設備によってかなり値段が違ってくるようです。また、時間に余裕のある人は現地で直接探せば少し安くなることもあるそうです。日本から行くと航空運賃も含めて100万円近い費用になってしまいますが、本当に一生に一度の経験だし、年配の方でも行けるので、お金と時間のある方には心からお勧めします。クルーズ船で訪れるのは南極大陸のうちでも最も南米に近い、南極半島地域です。だがここは広い南極大陸の中で最も自然景観の変化に富んだ地域といえるので、クルーズで訪れると南極の自然を最大限に満喫できるでしょう。

 私はたまたまチリ南部の町プンタアレナスを訪れた際、南極に行く貨物船が空き部屋に同乗するツーリストを募集していて、偶然格安で行くことが出来たのですが、今ではこんな値段はもう無理だと思います。また、チリ海軍の船に同乗してチリの南極基地を訪れることも可能でしたが、去年プンタアレナスを訪れた友人が、チリ海軍の船はツーリストを乗せるのを止めたようだと言っていました。いずれにしても、夏の間プンタアレナスからは比較的頻繁に南極行きの貨物船が出るので、安く行きたい人は現地で直接探してみるのもいいかもしれません。海軍や貨物船の場合、13食付きで100ドル程度が相場らしいから、クルーズ船の4分の1くらいの値段になります。

 今はお金さえあれば宇宙にも行ける時代です。宇宙に比べれば、『南極点』などたいしたことはないのかもしれませんが、『金に糸目はつけないが、珍しい所に行きたい』という方は、南極点を訪れるツアーに参加してみてはどうでしょう。費用は1人約25000ドル(約300万円)。このツアーは珍しく、南極まで飛行機を利用します。また、南極の最高峰ヴィンソン・マシフを登るツアーや、南極でスキーサファリを楽しむ企画も用意されています。詳しくは、Adventure Network Internationalのホームページをどうぞ。

 お金や時間をあまりかけずに、とりあえず南極を空から見てみたいという人には、オーストラリアからの遊覧飛行がお勧めです。ボーイング747を利用した往復約12時間の遊覧飛行で、一番安い席だと900豪ドルから(約63,000円:但し真中の席)、一番高いファーストクラスは4200豪ドル(約30万円)。詳しくはAntarctica Sightseeing Flightsをどうぞ。

 

南極の観光シーズンと気候

 

 クルーズ船で訪れることが出来るのは、通常11月〜3月の間です。12月から2月がベストと言えます。気候は、一般人がクルーズで訪れる夏の間の海岸地帯なら、そんなに寒くはありません。暖かい日は最高気温がプラスになるくらいで、1月の札幌市を訪れるくらいの心構えでいれば、大丈夫です。船の中は全館暖房で暑い位なので、調整できる服装で。また、陽射しが強いのでサングラスや日焼け止めは必携です。

 

その他の南極に関するホームページ

 

南極観測のホームページ (国立極地研究所)

 

南極チャレンジ21 (燃料電池車で南極点をめざすプロジェクト)

 

200321日に南極からテレビ中継を行なうNHKのサイト

 

新婚旅行的南極絵巻 (20031月に南極クルーズに参加した日本人の航海日誌と写真)

 

Cool Antarctica (英文:南極に関する様々な情報や写真などを集めたページ。写真を見るだけでも楽しいし、とても参考になります。)

 

Antarctic Connection(英文:南極に関する様々なサイトへのリンク集)

 

Antarctica Travel(英文:南極へのクルーズ船の案内)

 

拡大印刷可能な南極のカラー地図pdfファイル:National Geographic Magazine

 

20021229日執筆)

 

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